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発泡酒と第3のビールの増税はいつから? [ニュース]

政府では以前から話題になっていた、発泡酒と第3のビールの酒税を増税し、ビールの酒税を減税するという案の本格的な検討に入りました。

今、ビール、発泡酒、第3のビールのビール系飲料の酒税は麦芽の比率によって税率が違っていて、350ml缶では、ビールが77円、発泡酒は47円、第3のビールが28円となっています。

この3つの税額を全て55円と一律の税率にする案を検討しています。

ビールは22円下がりますが、第3のビールは27円も上がることになってしまいます。
発泡酒は8円上がるだけですので、第3のビールと発泡酒の価格がそんなに変わらなくなってしまいますね。

せっかくメーカーが努力して開発した、庶民のためのビールが意味を無くしてしまいそうです。

ところで、ビールと発泡酒と第3のビールの違いは何なのでしょう。

ビールは、水とホップを除く原料に占める麦芽の使用率が67%以上のものをいいます。
ドイツなどでは100%でないとビールとはいわないようですが、日本ではOKです。
最近は、麦芽100%をうたっているビールが増えてきましたね。

発泡酒は、この麦芽の使用率が66%以下のものをいいます。
66%以下も、50%以上と25%~50%、25%未満と3段階に分かれていますが、25%未満の場合最も酒税が安くなっていますので、大部分の発泡酒は25%未満になっています。
50%以上の場合は発泡酒なのにビールと同じ税率になっています。
ややこしいですね。

第3のビールは麦芽を使用しないでエンドウ豆や大豆などを利用してビールっぽい味を出しているものや、発泡酒と蒸留酒をまぜてリキュールとして販売しているものがあります。


現在ビール系飲料の中で、発泡酒と第3のビールの売り上げは約半分といわれています。
いきなり、酒税を統一したら大きな混乱になるでしょうね。

そんなことを考慮して、政府は平成27年度の税制改正大綱には入れないで、28年度から5~7年の猶予期間を設ける予定でいるようです。

ということは、まだ6年以上先の話になるようですが、全ての酒税を統一する前に、発泡酒と第3のビールを統一してというように、段階的に酒税を変えていくこともあり得ますのであまり信用はできません。

今のところ何ともいえない状況ですが、とりあえず実施されるのは先になりそうなので、ちょっと安心しましたが、その間にビール会社がどんな対策を取るのか、みものですね。

ひょっとしたら、発泡酒や第3のビールはとてもマイナーな存在になって、酎ハイやカクテルがもっとポピュラーな存在になっていくかも知れませんね。

本格ビールが好きな人にとっては、うれしい改正になるかも知れませんが、政府にとって果たして思い通りの結果になるのか疑問が残りますね。



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